WebGLはブラウザーで3Dデータを扱えるようにするためのもの。この機能があると、画像を見るように簡単に3D CGを見たり、ゲームができるようになるわけです。先日WebGL仕様のドラフト版が公開されました。FireFoxやSafariのコアであるWebKitでは既に実装を始めており、開発途中版を入手すればすぐに試せるようになっています。
このような技術は既にいくつかありますが、OpenGLの総本山(?)であるKhronos Groupが仕切っていることや、AppleやGoogleが参加していることから、本格的な普及が期待できるのではないでしょうか。HTML5の正式な仕様として取り込まれるのかは分かりませんが、実質的な標準にはなりそうです。Microsoftは多分直接はやらないでしょう。なんせ標準は取り込まない会社ですから。でもサードパーティーがIEのプラグインとして実装すると思います。
Webが3D化するのは自然の流れのような気がします。我々は当然3次元の世界にいるわけですから、3Dで表現した方が自然ではあります。だいたい今の製品写真とかフェアーではないですよね。見栄えのするライティングと角度からのものがほとんどなんで、実際にみるとイメージが違うな、というのはよくある話。Appleは以前QuickTime VRを使って好きな角度からMacを見れるようにしてましたが、そのうちMacやiPodが製品紹介のページではWebGLで表示されるようになるかもしれません。質感を完全に再現するのは難しいでしょうが、ユーザーがカタチを納得行くまでチェックできるだけでも、デザインに自信のある会社にはメリットになるんじゃないでしょうか。WebGLが普及すれば家電製品などのデザインの底上げにもなるかもしれません。
技術的な面に触れると、WebGLはOpenGL ES 2.0相当の機能を持っているようです。いずれはiPhoneのSafariでもサポートするのかもしれません。まだ調べ始めたばかりなので良く分かっていないのですが、WebGLはOpenGLをサポートするハーウェアとWebを、HTML経由で橋渡しするような役割を担っているような気がします。GLSLが必須のようなので、動作環境としてはOpenGL 1.5以降をサポートした機種でないと動かないのかもしれません。
WebKitの開発途中版はWebKitのサイトからダウンロードできますが、最新版(r52039, 2009-12-12)ではWebGLを使ったページが見れませんでした。ビルドは毎日更新されているので、動作するものを遡って探すのは大変。私はBlogで言及されていたr49073を使って動作確認しました。注意しなければいけないのは、ダウンロードしたものは実質的にはSafariなので、既存のSafariの設定情報を勝手に書き換える可能性があるということです。こういうときはテスト用のユーザーアカウントを別に作り、そのアカウントでログインして起動させれば安全です。起動する前にターミナルから
defaults write com.apple.Safari WebKitWebGLEnabled -bool YES
というコマンドを実行しないと、WebGLは有効になりません。WebGLのサンプルはここや他にもいくつかあります。下図はサンプルの一つを試したときのものです。
![]()
別ユーザーで試すのが面倒だったり、ターミナルとか訳の分かんないもの(笑)は使いたくない、という人もいるかもしれません。そういう人のため(という訳でもないのですが)に、手軽にWebGLを試せるアプリを作ってみました。起動してURLを入力(どっかからコピペして下さい)するだけでWebGLが使えるようになっています。対応OSは10.5 (Leopard)。10.6は動くかどうか分かりません。ブラウザーとしては最低限の機能しかありませんが、よかったらどうぞ。
WGLab.zip (14.3MB)
当然ながら動作保証はできませんし、未実装の機能もあるようです。OpenGLのバージョンは、Wings 3DやBlenderなどのフリーのCGソフトでも確認できます。
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